ローマピンクでなぜ黒ずみが除去できるのか

銀座みやこクリニック院長の濱元です。

2025年6月より当院の美容皮膚科でローマピンク(Roma Pink)を導入することになりました。

ただ、ローマピンクがどのようにして黒ずみ(色素沈着)を除去するのか、ちゃんと書かれているサイトがないので、私なりに調べて書いてみようと思います。

ちなみに、取り扱っている代理店側も製薬メーカーのように大した知識が無いので、尋ねても作用機序については分かっていませんでした…涙

まず、ローマピンクの全成分がこちらです。

グリセリン

加水分解コラーゲン

ブチレングリコール(BG)

ビタミンB3( ナイアシンアミド)…美白

αアルブチン…美白

カモミールエキス

アスコルビルグリコシド…美白

アボカドオイル

ビタミンC…美白

ザクロエキス…美白

トレメラ・フシフォルミス多糖類

アクリレーツコポリマー

水素化レシチン

トコフェロール(ビタミンE)

エラグ酸…美白

ヘリクリサム・ストエカス花エキス

パンテノール

ヒドロキシアセトフェン

ヒアルロン酸

フェノキシエタノール

1,2-ヘキサンジオール

クロルフェネシン

ニンファエアアルバ花エキス

ビサボロール

セイヨウムラサキ根エキス

アクリレーツコポリマーNa

メチルパラベン

βカロチン

EDTA 2Na

約30種類もの化学成分や植物エキスが含まれていて、そのうち美白(を主目的とした)成分が5種類あります。

一般的なケミカルピーリングで用いられる、AHA(フルーツ酸)やBHA(サリチル酸)、PHA(ポリヒドロキシ酸)などはローマピンクに含まれていませんが、溶液を塗布した際に、ケミカルピーリングで起こるようなタンパク凝固で角質が白くなる現象が起きるため、マイルドなピーリング作用があると考えています。

ローマピンクの施術では、(唇以外では)5種類の溶液を塗布し、合間合間でLEDを照射します。

LEDは赤、青、緑の3種類を使うのですが、ターンオーバーを促進したりメラニンを減らしたりして、溶液との相乗効果を期待しているのだと思います。

ピーリング+LED照射でピーリング効果を発揮することで、黒ずみを除去すると考えています。(メーカーの説明には一切書かれていない)

ちなみに、ある溶液を塗布すると、黒い箇所が白くなります。

あとの工程は、抗炎症作用とか保湿とかメラニンを抑えたりしているのかなと思っています。

黒ずみ除去の治療は他にもあり、

ケミカルピーリング…2-4週間おきに数回の施術が必要

レーザートーニング…1-2週間おきに5-10回の施術が必要

など、ほとんどの場合は何回繰り返さなければなりません。

その点、たった1回の施術で黒ずみ除去が可能です。

ローマピンクは治療費は高額ですが、1回でメラニン色素を根っこから剥がしてピンク色を取り戻すという画期的な技術です。

高額でも治療を受けた方の満足度は非常に高いと聞いています。

当院で黒ずみで悩む方のお役に立てますように。

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。銀座みやこクリニックを2018年にオープン。がん治療を行うかたわら、趣味のアンチエイジングが高じて美容皮膚科もオープン。順天堂医院の形成外科の教授や専門医の先生方とタッグを組みながら美容について日々情報収集を行っています。

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