ローマピンクは本当に効果がある?!副作用は?

ローマピンクのことをネットで調べても、『具体的な効果』や『副作用』についてあまり検索に引っかかりません。

特に副作用に関しては、全くと言って良いほど書かれていません。

『FDA(アメリカの厚生労働省のようなもの)認証』とか、最近では『厚生労働省認証』と書かれているサイトもありますが、FDAや厚生労働省で認証されたとしても、それは効果や安全性を保障するものではありません。

あるサイトでFDAへ登録する際のスクショを見つけました。

詳細は省きますが、これは効果があるとFDAが認めたとか、使用した際の安全性で承認するものではありません。

厚生労働省承認というのも、話を聞く限りですが、今まで香港の会社を経由して輸入していたものが、直接アメリカから輸入できることになったことの承認だと思います。

まあ、だからと言って効果が無いという訳ではないと思います。

ローマピンクを扱い始めた医療機関やサロンの多く(うちもそうです)は、メーカーが提供したbeforeAfterの画像を使っています。

なので、どこを見てもちょっと変えただけのほぼ同じ画像が出てきます。

たまに実際の患者さんの画像を掲載しているサロンもありますが、少ないです。(乳首やデリケートゾーンなどは写真は難しいかもしれません)

それらの写真を見ると、ちゃんと黒ずみが落ちていて(ピンクになっているものは皆無です)、悪くない結果だと思います。

ただし、症例写真を見る限りは、唇だけは難しいのか効果がイマイチな印象があります。

あと、いろいろ読んでいて重要なのが、アフターケアのようです。

一度施術して薄皮が剝がれた後、アフターケアクリームを約3か月塗り続けるよう書かれています。

アフターケアクリームを始めてしばらくしてから効果を感じ始めたというコメントもあり、アフターケアクリームが重要なのだと感じました。

ローマピンクの作用がピーリングだとすると、重要なのが

①溶剤の強さ・時間

②肌の状態

③アフターケア 

なので、塗布方法もですが、ローマピンクも施術して「はい、お終い」でなく根気強いアフターケアが重要なのでしょう。

ある人は 施術 2-3割 アフターケア 7-8割 と書かれていました。

アフターケアを怠ると、効果を感じにくいのかもしれません。

でも、アフターケアクリームも高価なんですよね、、、

アフターケアクリームは卸値も高いので、全然割引できず、アフターケアクリームを購入しない人もいるかもしれません。

効果について調べた限りでは、唇以外は結構良さそう、でもピンク色まではならないという感じです。

安全性に関しては、前回のブログで(メーカーから提供された分の)全成分を紹介しました。

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一般的な化粧品にも使用されている成分が多いですが、植物成分として、アボカドエキスやザクロエキス、ニンファエアアルバ(水連)花エキス、セイヨウムラサキ根エキス、ヘリクリサム・ストエカス花エキス、カモミールエキスなどが含まれています。

この中で一番アレルギーを起こしやすそうなのがアボカドです。

アボカドはラテックス(ゴム手袋などに含まれる成分)アレルギーの方で、アレルギーを起こす可能性があるので要注意です。

それ以外の成分に関しては濃度等も全く分からないので、安全性は不明です。

ただ、施術の中である溶剤を塗布した時にだけ、角質が白くなるタンパク凝固が起き、その時には”ピリピリ” ”チクチク” ”ムズムズ”など感じることがあるようです。

あまり長時間塗布していると後々トラブルになるかもしれませんが、弱いピーリングなので可能性は低いと思います。

ただ、皮剥けした後に、かきむしったり、施術部位を日焼けしたりした場合には、炎症性の色素沈着が起こり治るまでに半年から1年かかる可能性はあります。

ローマピンクの効果と安全性のまとめです。

FDA関係なく安全性はあまり問題なさそうで、あとはいかに効果的な施術とアフターケアをするかにかかっていると思います。

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。銀座みやこクリニックを2018年にオープン。がん治療を行うかたわら、趣味のアンチエイジングが高じて美容皮膚科もオープン。順天堂医院の形成外科の教授や専門医の先生方とタッグを組みながら美容について日々情報収集を行っています。

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