【絶対注意】美容内服薬スキンマリアの安全性は?副作用は?

濱元誠栄院長

こんにちは。銀座みやこクリニック院長の濱元です。

前回のブログでスキンマリアの成分について解説しました。

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今回は安全性や副作用について解説します。

それぞれの成分で起こりうる副作用について、既存の薬剤であるトランサミン(トラネキサム酸)、シナール、パントシン、ハイチオール、タチオン(グルタチオン)、ユベラNなどの添付文章を参考にしました。

①トラネキサム酸の副作用

食欲不振、吐き気、嘔吐、胸やけなどの消化器症状が出る可能性がありますが、1%未満となっています。

その他に、かゆみ、発疹が稀に見られることがあります。

ただ、スキンマリアは1錠中にトラネキサム酸が250㎎含まれています。

1日4錠内服するとするとトラネキサム酸を1,000㎎摂ることになり、美容目的としては少し多いと思います。

トラネキサム酸は血液を固まりやすくして止血の効果もあるので、ただでさえ血栓を作りやすい喫煙者やピルを内服している人は注意が必要です。

喫煙者やピルを内服している方は1日2錠、トラネキサム酸成分量として500㎎が無難だと思います。

②アスコルビン酸の副作用

吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状が見られる可能性があります。

③パントテン酸の副作用

下痢・軟便が0.1~5%に見られるという報告があります。

他には、腹部膨満、嘔吐、食欲不振などの消化器症状が見られる可能性があります。

④L-システインの副作用

吐き気、下痢、腹痛などの消化器症状や口渇が見られる可能性があります。

⑤グルタチオンの副作用

食欲不振、吐き気、おう吐などの消化器症状が見られる可能性があります。

稀に、アレルギーなどの過敏症が見られることがあります。

⑥ビタミンEの副作用

便秘、胃部不快感、下痢などの消化器症状が見られる可能性があります。

稀に、アレルギーなどの過敏症が見られることがあります。

なんと、すべての成分に消化器系の副作用があります。

ただ、すでにスキンマリアを多くの方に内服してもらっていますが、当院では消化器系の副作用が起きた人はまだいません。

トラネキサム酸が過剰量とならないように1日2錠(朝・夕)までにしているため、それぞれの成分量が少なめで副作用が起きていないだけなのか、たまたまなのかは分かりません。

1日4錠としているクリニックも少なくありませんが、それだとやはりトラネキサム酸が1,000㎎となるので血栓等の安全性が気になります。

1日2錠だと、正直で効果がイマイチだなと思う方には3錠まで増やすこともありますが、4錠はあまりオススメしていません。

スキンマリアの欠点として、トラネキサム酸だけが異常に多く、その他の成分(特にビタミンCやグルタチオン)が少ないという特徴があります。

なんで、そんな組成にしちゃったんだろう?

トラネキサム酸が半分量だったら1日4錠でも全然良いし、その方が正直効果はあると思います。

改善してくれないかな、、、

まとめると、

トラネキサム酸の成分で考えると1日3錠までが安全

その他の成分は1日4錠くらいでも良い

1日2錠は効果は落ちるが、安全性は高い

という感じでしょうか。

ホント、トラネキサム酸だけ何とかして欲しい、、、

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。銀座みやこクリニックを2018年にオープン。がん治療を行うかたわら、趣味のアンチエイジングが高じて美容皮膚科もオープン。順天堂医院の形成外科の教授や専門医の先生方とタッグを組みながら美容について日々情報収集を行っています。

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