乳がん手術後、次の外来は6か月後?!再発が心配な方へ

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

たまにSNSなどで、「乳がんで手術をした後の再発が心配なのに、次の外来が6か月後と言われた。その間に再発したらどうしよう…」という投稿を見かけます

ちなみに、乳がんの再発率は、古いデータですが

ステージ1 10%

ステージ2 15%

ステージ3 30-50%

と言われています

また、サブタイプ別に見てみると、がんの進行の速いHER2陽性、トリプルネガティブ乳がんは術後2年以内が最も多く、進行がゆっくりなホルモン陽性(ルミナルタイプ)では、再発するリスクは高くないが10年以上という長期間再発のリスクがあると言われています

2年以内に再発するなら、次の外来まで待ってられないじゃない!

と思っちゃいますよね

ただ、進行がゆっくりなホルモン陽性乳がんで、かつステージ1(or 2)の場合には再発するリスクが低いため、3か月おきに外来で検査をしても再発が見つかる可能性が低く、あまり意味がないと考えられています

そのため、外来でフォローする間隔が

・初めの2-3年は3-6か月おき、5年目までは6か月~1年おき、5年目以降は1年おき

・マンモグラフィ/エコー検査 1年おき

・CT検査 再発が疑われる場合

・腫瘍マーカー 再発が疑われる場合

という医療機関が多いと思います

ホルモン陽性でも再発リスクが高い場合や、HER2陽性やトリプルネガティブの場合は術後に抗がん剤や分子標的薬を使用するので、外来の期間が1~3か月おきになっています

再発リスクが低い場合に外来フォローの間隔が長くなるのですが、半年後って言われるとやっぱり不安になりますよね、、、まれにその期間に再発することもありますしね、、、

これまでの臨床試験では、進行がゆっくりながんは早期に発見しても症状が出てから発見しても長期的な予後は変わらないとも言われていますが、オリゴ転移やサブタイプでも変わらないのかということまでは分かっていません

これを確かめる臨床試験が現在日本で行われています

興味がある方はこちらもご覧ください

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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