キイトルーダが点滴から皮下注射に変わる!?(免疫チェックポイント阻害薬)

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

がん治療において革命を起こしてきた免疫チェックポイント阻害薬。

その中心となっているのが、キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)です。

キイトルーダは点滴で30分ほどかけて投与するのですが、その皮下注射製剤が開発され、静脈投与と差がないかを調べる臨床試験が日本でも行われていました。

結果、点滴(静脈注射)でも皮下注射でも無増悪生存期間に差がないことが分かりました。

日本がん対策図鑑
【肺がん:一次治療】「ペムブロリズマブ(皮下注)+化学療法」vs「キイトルーダ+化学療法」 | 日本がん... 遠隔転移を有する非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療として「ペムブロリズマブ+化学療法」を考える場合、「ペムブロリズマブ皮下注射」を選択しても「静脈注射(...

皮下注射が承認されれば、30分かかっていたキイトルーダの投与が5分で済みます。

皮下注射と言えば、2年前にハーセプチン+パージェタの皮下注射製剤フェスゴが承認されました。

抗がん剤治療がたったの5分で終了?!

現在は、HER2陽性乳がんと、HER2陽性の大腸がんの二次治療で適応となっています。

フェスゴは、これまでハーセプチン+パージェタで90分以上かかっていた点滴時間を5分に縮めるというインパクトがありました。

キイトルーダの皮下注射製剤は、30分→5分と時間的には大きな短縮にはなりませんが、点滴を取らなくて良いので、医療側の手間は大きく省けますし、化学療法室の混雑緩和にもなります。

まずは上記の臨床試験が行われた非小細胞肺がんで承認され、今後は他のがん種にも広がっていくでしょう。

また、他の薬剤でも、皮下注射製剤はどんどん開発されています。

同じ免疫チェックポイント阻害薬のテセントリク

日本がん対策図鑑
【肺がん:二次治療(OS)】「テセントリク(皮下注射)」vs「テセントリク(静脈注射)」 | 日本がん対策... 局所進行または転移性非小細胞肺がんと診断され、プラチナ製剤を含む化学療法を受けたことがある人が「テセントリク」治療を考える場合、「皮下注射」を選択しても「静脈注...

EGFR陽性肺がんで昨年承認されたアミバンタマブ

日本がん対策図鑑
【EGFR陽性肺がん:三次治療】「ライブリバント(皮下注)+ラズクルーズ」vs「ライブリバント(静注)+ラ... EGFR del19またはL858R変異を有する進行非小細胞肺がんと診断され、タグリッソ、化学療法治療歴がある人が「アミバンタマブ+ラゼルチニブ」治療を考える場合、「アミバン...

こちらも、まずは肺がんからですね。

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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