
立ったまま座ったままでCT撮影!


こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。
こんなニュースがありました!
実際の様子はこちら
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これまでのCTは横にならなければ撮影できず、撮影台に移動したり、人によっては痛みを我慢して臥位を取らなければならないなど、いろいろと大変でした。
このCT機だと、わざわざ臥位にならず立ったまま、もしくは車いすに乗ったままの状態でも撮影できます。
このCTのメリットとして、
①X 線検査のように立ったまま出入りして検査ができるので、検査の総時間が従来のCTより短くて済む。
②新型コロナウイルスなどの感染症患者において、寝台に寝る介助をする必要がないので技師などが感染するリスクが減る。
③立位で症状がでる患者や異常所見が明らかになる病態の診断に有用。
ヘルニア・臓器脱のように腹圧がかかることにより明らかになる病態は、立位でより明らかになります。
④膝関節の異常などは、立位で荷重がかかることで異常を検出しやすくなる。
⑤骨盤底筋の緩みが分かる。
などがあります。
唯一のデメリットは、80列CTだということです。
”列”というのはあまり聞いたことがないと思いますが、最新の320列CTと80列CTでは撮影できる範囲や撮影時間、被ばく量などが異なります。


本当は320列での開発を目指していたようですが、まだ難しかったようです。
撮影範囲が狭いので、当面は抗がん剤の治療効果や心臓の冠動脈などの細かなものではなく、健康診断等の胸部CTや骨盤底筋やヘルニアなどの骨盤関連でスタートになりそうです。
でも、技術の進歩ってスゴイですね!
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