難治性の胆管がん+肝臓がんで緩和ケアから復活した症例

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

今回は珍しい症例をご紹介します。

がんは重複することもあれば、一つのがんが複数の特徴を持つこともあります。

この患者さんは、肝臓がんが完治した後に胆管がん+肝転移になり、標準治療を行ったものの治療が終了したことで当院を受診されました。

当院で、遺伝子治療+6種複合免疫療法+温熱療法を開始し、胆管がんの腫瘍マーカー(CA19-9)と肝転移の腫瘍マーカー(AFP)が低下しました。

順調と思いきや、今度は肝臓がんのマーカーであるPIVKA-IIが急上昇します

肝臓がんの再発を疑い、肝がんの治療薬レンビマを開始したところ、PIVKA-IIは急低下!

①遺伝子治療+免疫療法+温熱 →胆管がん+肝転移を抑え込む

②レンビマ →肝がん再発を抑え込む

上記が成功したと思ったら、今度は抗P53抗体が急上昇、、、

腹腔内リンパ節が急速増大し、強い腹痛がありました。

標準治療であるレンビマが効かないということで緩和ケアを勧められましたが、コントロールできていないのは1か所のリンパ節転移だけです。

それだけで緩和ケアを勧められるのもなぁ、、、

ということで、リンパ節転移に対して血管内治療(保険外)を他院で行ってもらいました。

すると、抗P53抗体が低下してきて、腹痛も軽減されました。

①遺伝子治療+免疫療法+温熱 →胆管がん+肝転移を抑え込む

②レンビマ →肝がん再発を抑え込む

③血管内治療 →腹腔内リンパ節転移を抑え込む

ひとりの人のがんで、短期間でこんな変化が起こることもあるんです。

原発やその転移箇所それぞれに顔つきが異なっている場合、標準治療だけでは太刀打ちできないことが多いです。

必ずしも、今回のようにそれぞれのがんの顔つきにあった戦略を練り、落ち着かせることができる訳ではありませんが、その人その人に合ったがん治療を提案するのが銀座みやこクリニックです。

濱元誠栄院長

「銀座みやこクリニック」では、がんの専門家がじっくり答えるセカンド・オピニオンを受け付けております。

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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