
片方の胸、乳房だけ熱い!乳がん?更年期?ネット情報で迷わない更年期の常識
【YouTube動画でご覧になりたい方はこちら】
濱元誠栄院長こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。
今回は、当院の公式YouTubeチャンネルで公開した動画の中から、「片方の胸だけ熱い…これってがんのサイン?」という、多くの女性が密かに抱えている不安についてお話ししたいと思います。
もし今、同じような症状で不安を感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひこの記事を読んで少し心を軽くしていただければと思います。
「片方の胸だけ熱い」という53歳女性からのご相談
先日、53歳の女性からこのような切実なご相談をいただきました。
「毎日ではないけれど、時々、右の乳房だけが熱を持ったような感じになります。 まるで授乳期に母乳が出る時のような感覚で、乳首や肋骨のあたりがピリピリ痛むこともあります」
この方が一番不安に感じていたのは、その症状が「片方だけ」であるという点でした。
「片方だけおかしいというのは、やっぱり乳がんなんじゃないか?」と考えてしまわれたのです。
ネット検索の恐怖「炎症性乳がん」
不安になってインターネットで「胸 熱い 片方」と検索すると、真っ先に出てくるのが炎症性乳がんという怖い病名です。
そこには、「乳房全体が赤く腫れて熱を持つ、悪性度の高いがんです」といった解説が書かれています。これを見て、「まさか自分も…」とパニックになってしまう方は少なくありません。
しかし、結論から申し上げます。 その症状の正体は、多くの場合更年期症状です。
なぜ「片方だけ」なのか?意外な更年期の常識
「えっ、でも更年期の症状なら両方に出るんじゃないの?片方だけはおかしくない?」 そう思われるかもしれません。
実はここが常識の盲点なのですが、ホルモンの刺激による症状には「左右差」があります。
ですから、片方だけに症状が出ることは、医学的には全く不思議なことではありません。
【原因はホルモンバランスの揺らぎ】
閉経前後の50代女性は、女性ホルモンが急激に変化します。
この激しいホルモンの変化の刺激が乳腺にダイレクトに伝わることで、以下のような感覚を引き起こすことがあります。
- じわっと熱くなる
- 胸が張る
- ピリピリする
相談者の方がおっしゃっていた「母乳が出るような感覚」というのは、まさに乳腺がホルモンに刺激されている証拠そのものなのです。
「受診すべき症状」と「様子を見て良い症状」の見分け方
「それでもやっぱり心配…」という方のために、見分けるポイントを整理しました。
【すぐに専門医を受診すべきサイン】
ご自身の胸を目で見て、実際に手で触れて確認してみてください。
- 皮膚が赤くなっている
- 毛穴が目立って「オレンジの皮」のように見える
- 実際に手で触れると、明らかに熱を持っている
このように「見た目や触感に明らかな変化がある場合」は、迷わずすぐに病院を受診してください。
【過度な心配が不要なケース】
- 皮膚の表面には何の見た目の変化もない
- 「感覚」として熱さを感じるだけ
この場合は、ホルモンの影響による更年期症状である可能性が高いです。
まとめ
50代前後の女性が感じる「片方の胸の熱感」は、ホルモンの影響によるよくある症状です。
ネット上の怖い病名に振り回されすぎず、「あ、今はホルモンが揺らいでいるんだな」と、ご自身の体を労ってあげてください。
ただし、見た目に変化があった時は迷わず病院へ。 正しく知ることが、一番の安心への近道です。


















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