「がんは高齢者ほど進行が遅く、若い人ほど進行が速い」というのは本当?

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

AIに画像を作成してもらいましたが、文字抜けがあり修正しようとすると、さらにおかしくなってしまったのでこのまま使いました、、、

このままAIに記事を書いてもらいましたが、それもイマイチだったので、加筆修正しました。まだまだAIには負けないな!

では、本文にどうぞ。

「がんは高齢者では進行が遅く、若い人だと進行が速い」

こんな言葉を耳にしたことはありませんか?

でも、実際これは本当なのでしょうか?

医学的な回答はこちらです。

概ね本当だが、必ずしもそうだとは言えない

では、その解説をしていきます。

目次

高齢者はゆっくり進行したがんが多い

がんが発生してから診断されるまでには、基本的には10年以上の月日がかかると言われています。

悪性度が低く進行が遅い(=がんの顔つきが良い)がんは大きくなるまでに時間がかかるため、若いころに発生しても高齢になって初めて見つかることが多いです。

前立腺がんなどはまさにその典型で、超高齢になってから見つかることも多く、また基本的に進行が遅いため「高齢者で発見しても一生大きな問題にならない」ことが多いです。

ただし、高齢者でも膵臓がんや小細胞肺がんのように非常に進行が速いがんもあります。

これらは、一般的な高齢者のがんとは様相が異なります。

一方で、悪性度が高く進行が速いがんは、若いころに発生して若いうちに発見されるので、「若い人はがんの進行が速い」と言われます。

若い人で多く見られる白血病や肉腫などは進行が速く、若いうちに発見されます。

若い人でも例外があり、例えば甲状腺乳頭がんやセミノーマ(精巣腫瘍)、脳腫瘍である(乏突起膠)などは若い人でも進行が遅いです。のように長年ほとんど変化しないがんもあります。

年齢が関係ない場合もある

年齢に関係なく進行が速い場合もあります。

それがステージ4のがんです。

基本的にがんは進行すればするほど増殖速度が速くなっていくので、高齢者でもステージ4の人は、進行が速いことがほとんどです。

ステージ4の場合には、若者も高齢者も大きな差はありません。

ちなみに、再発した場合(これもステージ4に含まれる)は、進行が速いことがほとんどです。

<結論>

年齢だけで「進行速度」を決めることはできないのです。

大切なのは「自分のがんの顔つき」を知ること

がんには「顔つき(性質)」があります。

がんの種類だけでなく、細胞の顔つき、遺伝子変異、臨床経過などを総合して、そのがんが「ゆっくり進行するのか」「速く進行するのか」を判断していかなければ、確実なことは言えません。

だからこそ、安易に”高齢者だから安心”と考えてはいけません。

たまに、親のがんを伝えると、「高齢だからゆっくりでしょ?良かったね」という発言をする人がいますが、状況によってはその発言はNGとなります。

「高齢だから安心」でもなく「若いから危険」でもありません。

大切なのは、主治医とちゃんとコミュニケーションを取り、ご自身のがんの性質を理解し、適切な経過観察や治療を選ぶことです。

まとめ

  • 高齢者のがんは進行が遅いことが多い。
  • 若い人のがんは進行が速いことが多い。
  • でも例外はあり、年齢だけで判断はできない。
  • 大事なのは「自分のがんの顔つき」を知ること
濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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