【期待】世界初!被ばくしないカテーテル治療!

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

こんなニュースがありました。

被ばくから医師を守る 世界初!X線を使わない透視技術でがんや心疾患の手術進歩の可能性 名古屋

心筋梗塞や脳梗塞、肝臓がんなどで行われるカテーテル治療

素晴らしい治療法ではあるのですが、カテーテルの位置や血管内の様子を見るためにX線を照射する(透視する)ため、被ばくの問題があります。

患者さんの被ばくの問題もありますが、治療に従事する医療者の被ばくの問題もあります。

カテーテル治療を行う限りX線への被ばくは避けられないものでした。

もしかすると、その問題を解決できるかもしれない技術が記事で紹介されていました。

X線ではなく、テレビやエアコンのリモコンに使われる近赤外線を使って透視できるというのです。

これだと被ばくの問題はないし、X線を遮るための専用の治療室も必要ないので、コストが安く済みます。

X線への被ばくは、発がん性が問題となります。

大人ではまだはっきりとした見解は出ていませんが、小児のCT検査による発がんのリスクはかなり研究されています

Risks of leukemia, intracranial tumours and lymphomas in childhood and early adulthood after pediatric radiation exposure from computed tomography

上記の論文では、CT検査による被ばくと18歳以下の若年者と発がんのリスクについて報告しています。

①1回のCT検査による被ばくは発がんリスクを上げなかった

②4回以上CT検査を受けた場合は、頭蓋内腫瘍、白血病、リンパ腫のいずれか一つの発生率が増加した

③6歳以下+4回以上のCT検査が、 発がんのリスクが最も高かった

ということです。

大人だと、CT検査を4回行っても発がん性がUPする100mSv(ミリシーベルト)を超えることはありませんが、カテーテル治療を行っている医療者はトータル量で超える可能性がでてきます

そのため、今回の被ばくしない治療装置が完成すれば、患者側と言うより医療者側へのメリットの方が多いです

早く開発されて、幅広く使用できるようになってほしいですね

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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