認知症リスク検査

①MCIスクリーニング検査

厚生労働省の発表によると2025年には65歳以上の高齢者のうち認知症の人は約700万人(5人に1人)に増加すると予測されています。

現在、認知症は症状の進行を一定期間防ぐ薬はあるものの、根本的な治療薬はまだ開発されていません。

そんな中で重要になってくるのが認知症予備軍と呼ばれる、健常者と認知症の中間に位置する軽度認知障害(MCI)の存在です。

MCIの段階で適切な予防や治療を行えば認知症の発症を防ぐこと、遅らせることが可能と言われています。根本的治療が存在しない認知症では、発症後の治療ではなく発症前の予防が最も大切なのです。

当院で行っている認知症リスク検査の一つであるMCIスクリーニング検査は、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)を調べることで、将来の認知症のリスクを予測します。

MCIスクリーニング検査の動画(https://youtu.be/-18Xlb9DuIM)

②ApoE遺伝子解析

日本における認知症の過半を占めるとされているのがアルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症はアミロイドベータペプチドという老廃物が脳内に蓄積し、神経細胞がダメージを受けることで発症します。このアミロイドベータペプチドの蓄積に大きく関わっているとされているのが、ApoE遺伝子のタイプです。

ε4型の遺伝子を持つ人は、持たない人と比べて、3~12倍程度アルツハイマー型認知症のリスクが高くなると言われています。

ApoE遺伝子検査ではどのタイプの遺伝子を有しているかを判定し。遺伝的な認知症のリスクを調べます。

アルツハイマー病の発症は「遺伝的要因」だけで決まるも のではないですが、リスクを事前に知り、食事や運動習慣など「環境要因」を意識した生活習慣を行うことで発症を遅らせたり、予防することが可能となります。

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