
【2025年2月】EGFR陽性肺がんの一次治療が大きく変わる


こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。
これまでタグリッソが最強を誇っていたEGFR陽性肺がんの一次治療が、大きく変わりそうです
You tubeで紹介した肺がん治療完全ガイドでは
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EGFR陽性肺がんの一次治療はこのようになっていました


EGFR陽性肺がんの中で最も多い、エクソン19欠損・L858R変異に対しては、タグリッソ単剤もしくはタグリッソ+化学療法が行われます
タグリッソが効かないエクソン20変異の場合には、2024年にライブリバントが承認されました
エクソン20変異を除いてはタグリッソ一択だったEGFR陽性肺がんの一次治療に、新薬が承認されました
日本がん対策図鑑




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EGFR/MET二重特異性抗体ライブリバント+EGFR-TKIラズクルーズ
無増悪生存期間が2年近くあります
一方、タグリッソも2024年に化学療法との併用が承認され、無増悪生存期間が2年に延びました
タグリッソ+化学療法
VS
ライブリバント+ラズクルーズ
どちらが良いのかは結論が出ていませんが、後者は副作用が結構強いので、治験で使い慣れた医者でないとしばらくは選びにくいかもしれません
ちなみに、後者(ライブリバント+ラズクルーズ)は、グレード3以上の副作用が75%、重篤な副作用が49%、副作用死が8%、副作用による投薬中止が10%となかなかです
まあ、タグリッソ+化学療法もそれなりに副作用があるので、いずれも元気で若い人にしか難しいかなと思います
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