がん患者さんはインフルエンザワクチン接種を

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

今年もまたインフルエンザの流行が始まりました

インフルエンザ患者数 前週の2倍以上 40都道府県が“注意報”

東京都内でも、例年(緑)と同じようなタイミングでの流行が始まっています

ちなみに、昨年(ピンク)は、新型コロナウイルスが5類となって感染予防意識が薄れたことに加え、数年間流行しなかったことで抗体を持つ人が少なかったこと、ワクチン接種者が少なかったことなどが影響し、早い時期からだらだらと流行が続いていました

全国の流行状況はこんな感じです

がん患者さんで、

抗がん剤治療中にワクチンを接種しても良いのか?

普通の人と同様に1回接種で十分なのか?

摂取するとしたら抗がん剤の前?後?

と悩まれる方が少なくありません

すでに結構データが出ていて

①重症化しやすいがん患者さんこそインフルエンザ予防接種をした方が良い

②1回接種でも十分な重症化予防効果がある

③抗がん剤と抗がん剤の間で接種するのが良い

ということが分かっています

しかも、免疫チェックポイント阻害薬を使用している患者さんだと、接種している方が生存期間が延びる可能性があります

詳しくは下記のブログを参照

インフルエンザワクチンは進行がんの生存率に影響する

ブログで紹介した論文がコチラ

Impact of influenza vaccination on survival of patients with advanced cancer receiving immune checkpoint inhibitors (INVIDIa-2): final results of the multicentre, prospective, observational study

生存期間のグラフ

ワクチン接種者(青)の生存率(縦軸)の方が、非接種者(緑)よりも生存率が高くなっています

がん患者さんは安心してインフルエンザワクチンを接種しましょう!

というか、積極的に接種した方が良いと思います!

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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