【ミラクリッド】放射線治療による口内炎を予防する薬剤

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

頭頚部がんの主な治療法は手術もしくは放射線治療です

放射線治療の場合は照射野に口腔内が入るので、口内炎(口腔内粘膜炎)などのトラブルが必発します

それらを予防する方法は今のところなく、日ごろのケアで重症化を防ぐしかありません

そのあたりは、静岡がんセンターのパンフレットに詳しく書かれていますので、参考にしてください

 ↓↓

放射線治療と口腔粘膜炎・口腔乾燥

そんな予防法のない放射線治療による口腔内粘膜炎に、意外な薬剤が効果あるかも?!という臨床研究が行われました

日本がん対策図鑑
【頭頸部がん:口腔内粘膜炎】「ウリナスタチン+化学放射線療法」vs「化学放射線療法」 | 日本がん対策図... 局所進行上咽頭がんと診断され、化学放射線療法を受ける人が放射線療法による口腔内粘膜炎の予防および治療を考える場合、放射線治療日に「ウリナスタチン」3回投与を選択...

ウリナスタチン(商品名:ミラクリッド)という30年以上前に発売されたタンパク分解酵素阻害薬で、急性膵炎やショックの時に用いられます

放射線治療によって口腔粘膜上皮細胞などからさまざまな炎症因子の大量放出などがあり、それらが粘膜炎の原因となるのですが、ウリナスタチンは炎症反応を抑えます

先ほどの臨床試験では、グレード3以上の口内炎を約15%抑制できました

ウリナスタチンは古い薬剤で薬価もそれほど高くはないので、製薬会社の利益が少ないのもあり、これまで新たな効能を見つけようという動きがなかったのです

今回の臨床試験は中国で行われたもので、最近イケイケの中国は、様々な既存の薬剤で新たな効能を探そうと臨床試験を行っています(日本も見習って欲しい、、、)

レバミピド(先発品:ムコスタ)という超安価な古い薬剤で、口腔粘膜炎を予防する臨床試験が行われていましたが、今どうなっているのだろう、、、

日本がん対策図鑑
【局所進行頭頸部がん:口腔粘膜炎予防】「レバミピド」vs「プラセボ」 | 日本がん対策図鑑 化学放射線療法によって引き起こされる重度の口腔粘膜炎は「4%レバミピド液剤」による予防的投与を選択することで、発現率が抑えられる。 「レバミピド」は国内では「ムコ...

もしレバミピドが承認されたとしても、ジェネリックも多いし、利益はかなり少ないですね

利益の出ない薬剤には投資しないという世の中は、今後も変わらないだろうな、、、

でも、ウリナスタチンもレバミピドも日本が開発した薬剤(ウリナスタチン:持田製薬、レバミピド:大塚製薬)なのに、新しい効果を頑張って探して欲しいです

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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