タンパク質分解酵素薬~次世代の抗がん剤の開発とは?
濱元誠栄院長
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。
ちょっと前の日経新聞の記事
タンパク質分解酵素薬という、全く新しい機序の抗がん剤の治験が始まったようです
たぶん、記事を読んでも何のこっちゃいなと思うかもしれません
新しい実験方法が同列で書かれているのも、混乱を招く原因となっています
こちらががんセンターからのプレスリリースですが、もっと分からなくなるかも、、、
標的タンパク質分解誘導薬E7820の腫瘍縮小効果をJ-PDX(日本人がん患者由来組織移植モデル)で確認し、医師主導治験を開始
どうでしょう、読んでも全く分からないと思います (σº∀º)σ
めちゃくちゃ簡潔に説明します!
今回のE7820という薬剤は、がん細胞増殖に関わるタンパク質を分解することで、がん細胞を増殖しにくくするという働きをするようです
簡潔すぎたかもしれませんが、これ以上書くと高校生物レベルの話をしなきゃいけなくなるので、、、
また、DNAの修復屋であるがん抑制遺伝子(BRCA、ATMなど)に異常が見られる方がE7820が効果的ということも分かりました
この話は、さらに難しくなるので、言葉だけで簡単に、、、
安全性を確かめる第1相試験が、2024年8月より開始されたようです
用量と安全性が確認出来たら、次は動物実験で効果が見られた胆道がんや子宮体がんなどに拡大していく予定とのこと
どんな副作用が出るかなど分からないことだらけなのですが、もし効果が証明されれば、多くの患者さんが救われる可能性があります
とは言っても、実用化となると10年以上先になりそうですが、、、
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