
膵臓がんの新しいゲノム医療(NRG1融合遺伝子)
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こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。
NRG1融合遺伝子に異常が見られる膵臓がんで、新薬の治験が行われました


膵臓がんでこの奏効率はすごいです
膵臓がん治療のフローはこのようになっていますが、


3次治療のところにゼノクツズマブが加わるかもしれません
適応となるNRG1融合遺伝子の異常は、膵臓がん患者さん全体の1%弱でしか見られませんが、KAR変異がない(野生型)に限ると7割近く見られるという報告があります
詳細な作用機序は省きますが、二重抗体阻害薬ゼノクツズマブがHER2受容体+HER3受容体を阻害することで、NRG1融合遺伝子異常による腫瘍細胞の分裂を抑えます


アメリカでは昨年12月にFDAに承認されています
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冒頭で紹介した臨床試験は、第2相試験で日本も参加しているので、今後日本で第3相試験を行ってからの承認になると思います
パネル検査で、NRG1融合遺伝子異常が見つかれば、今後治験に入れる可能性があります
ちなみに、副作用は下痢、悪心、倦怠感などがあるようですが、いずれも軽度なもののようです
早く承認されて欲しいですね!
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