腫瘍内科医の本音「あなたは自由診療のがん治療を受けますか?」

銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です

毎日新聞のこんな記事がありました。

がん専門医7割「相談あった患者が自由診療へ」 否定評価伝わらず | 毎日新聞 

このもとになった研究がこちら
科学的エビデンスが不明な先端的医療を標榜する高額な自由診療に対するがん治療医の評価と患者コミュニケーション

読んでみると結構面白いです。

figure_a.png

効果があると思うかどうかのアンケートでは

Q4-1「がんに対する科学的な治療効果がある」

 そう思う 1.6%

 どちらかといえばそう思う 3.3%

約5%(20人に1人は)は効果があると思ってくれているようです。

Q4-2「がん患者の精神的苦痛の緩和としての意味がある」

 そう思う 4.5%

 どちらかといえばそう思う 41.9%

精神的苦痛を取る目的では半数近くの医師が意味があると答えています。

これは、(認めたくはないけど)効果が出ている患者さんや、元気になった患者さんを診たことがある医師もいるという結果です。

がん治療医自身ががんに罹患したときの治療選択について

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標準治療が選択肢としてある場合は自由診療を受けたいと思う医師は1.8%くらいですが、選択肢が無くなった場合は、6.8%に増えます。

「分からない」という回答も4.7%→20.2%に増えています。

ご自身が実際にがんになってしまった場合は、やはり揺れ動くようです。

問題のある「先端的医療を標榜するエビデンス不明な高額自由診療」は何か?という問い

table_g.png

なぜかNK/NKT細胞療法が単独になっていますが、自由診療の免疫療法の約7割が挙げられています。

これは認知度の問題で、エクソームや遺伝子治療は実施施設が少ないこともあるかと思います。

ちなみに、「問題があるものはない」という回答が4%もあり、友好的?な医師も少なからずいるのだということが分かりました。

標準治療を否定する自由診療の医師も問題ですが、頭ごなしに自由診療を否定する標準治療医も問題だと思います。

なんで、良いとこどりができないんだろう??

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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