
菅谷アナの訃報に寄せて。膵臓がん自由診療で「後悔しない」ために、今伝えたいこと。

濱元誠栄院長こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。
日本テレビの菅谷大介アナウンサーが53歳の若さで亡くなられたという訃報に接し、心からご冥福をお祈り申し上げます。
日テレ・菅谷大介アナが死去 53歳 – Yahoo!ニュース日本テレビの菅谷大介アナウンサーが、今月8日、亡くなりました。
Instagramをたどってみると
2021年11月 人間ドックの腹部エコーで膵管拡張
2022年1月 EUS-FANで確定診断後、術前ゲムシタビン+S-1
同年4月 手術:膵体尾部切除術
術後はS-1内服?
という経過のようです。
手術から3年も経っているし、多くの方が「膵臓がんを克服された」と思っていたかもしれません。私もそう思っていた一人です。
前日までお仕事をされていた中での「急逝」という報に、言葉を失います。
このニュースは、特に今、膵臓がんと闘っていらっしゃる患者さんや、そのご家族にとって、本当に辛く、不安をかき立てられるものだったと思います。
しかし、この「急変」こそが、膵臓がんの「厳しさ」そのものだと思います。
今日は当院で膵臓がんの治療を受けられた患者さんの、厳しいデータをお話しします。
当院の患者さんで膵臓がんで免疫療法を受けられた患者さんをまとめた図です。


当院の6種複合免疫療法は1クールを6回投与としています。
しかし、この1クール6回を完遂できなかった方が、半数以上いらっしゃいます。
その理由のほとんどが、治療の途中で残念ながらお亡くなりになるからです。
さらに、衝撃的なことに、免疫療法を決断され、ご自身の細胞の培養を開始しても、その培養にかかる3週間の間に状態が悪化し、一度も投与に至らなかった患者さんが約15%いらっしゃいます。
何とか1回は投与できたものの、その後続けられなかった方(15%)と合わせると、約3割の方が、治療を始めても1回以下しか投与できていないのが現実です。
他のがんと比べ、膵臓がんの進行はあまりにも速い。そう言わざるを得ません。
膵臓がんステージ4と診断された時、主治医から「治療しなければ3〜6か月、治療して12か月」という厳しい予後を告げられることが少なくありません。
この「12か月」という時間軸の中で、培養に3週間、1クール(6回投与)を終えるのに3〜4か月を要する治療を、どのタイミングで始めるか。。。
これは、標準治療が終わった時点では、次の治療(1クール3-4か月)を完遂するための体力が残されていない可能性が極めて高い、という厳しい現実を示しています。
厳しいことを書いているのは承知しています。
ですが、先日来られた患者さんとご家族から「悩んでいるうちに、こんな状態になってしまった」という後悔の言葉がありました
患者さんやご家族に、治療が遅れてしまったという後悔を抱えてほしくないと思います。
もちろん、厳しい現実だけではありません。 当院でも、1年半以上にわたって免疫治療を元気に続けられている患者さんもいらっしゃいます。
その方々に共通しているのは、「決断が早かった」ことです。 多くは、標準治療と並行して、一次治療もしくは二次治療が始まったばかりという早い段階から免疫療法を併用されています。
もし、膵臓がんで免疫療法などの自由診療を検討されているなら、正直、悩んでいる時間はありません。
このブロガーさんのように迅速に切り替えができる方は稀です。
大切なのは、体力があり、選択肢がまだ残されている「早い段階」で相談し、情報を得て、決断することです。
それが「後悔しない治療」につながる道だと思います。
菅谷アナが再発されていたのか、なぜ急変されたのか、詳細は分かりません。
しかし、膵臓がんでは「あり得ること」であり、それだけ厳しいがんであるという事実があります。
菅谷大介アナウンサーの、心からのご冥福をお祈り申し上げます。
最後に、膵臓がんは早期発見が最も重要です。
そのためにできることとして
①膵臓がんドック
②がんリスク検査
があります。
①は東京駅そばのAIC八重洲クリニックがオススメです。
膵臓ドック(膵臓がんドック) 膵臓がん、肝臓がん、胆のう・胆管がんドック- AIC八重洲クリニック(東京・茨城)
②はちょっと高いですが、自宅で尿できるマイシグナル・スキャンもオススメです。















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