膵臓がんステージ4で完治(予定)の症例 ー世界膵臓がんデーによせて 

 

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

2025年11月20日(木)は世界膵臓がんデーです。

膵臓がんは難治がんの一つで、化学療法などが進化した現代でも、まだまだ厳しい生存率のままです。

2025年11月19日に最新のがん統計(全国がん罹患モニタリング集計)を見てみます。

膵臓がんの5年生存率のグラフ(青:男性、橙:女性)

1年生存率が30%台後半で、5年生存率は約10%です。

今回のデータは、2012‐2015年に診断された患者さんのデータで、過去と比べてみると

男性のデータでは20年前よりは生存率が高くなっているものの、大きな変化はありません。女性も同様の結果でした。

都道府県別の生存率を見てみます。

縦軸が生存率で、沖縄、広島、東京がずば抜けて高いです(理由は不明)

そんな膵臓がんですが、ステージ4の5年生存率は2%とかなり厳しい現実があります。

ただ、そんな厳しい中でもやはり完治を目指します。

こちらは、当院の症例で、膵体部がん+悪性腹水のステージ4の症例です。

腫瘍マーカーが正常化し、腹水も消失しました。PET‐CTでも転移がなく、コンバージョン手術を行うことになりました。

もちろん、GnP療法だけで完全奏功になることもありますが、この患者さんは6種複合免疫療法(1クール6回 約220万円)を併用したことがプラスに働いたと思います。

というのも、GnP療法の副作用で減量したり投与間隔が延びていたのが、6種複合免疫療法を始めてから副作用が軽減し体重も増え、GnP療法を完遂することができました。(6種複合免疫療法の副作用は特になし)

もう1例は当院での症例ではないのですが、セカンド・オピニオンにいらしたこちらのブロガーさん

膵臓癌 ばあばのつぶやき

膵臓がんの多発肝転移+肺転移でFOLFIRINOX→FOLFIRIを54回投与し、腹腔鏡で腹膜播種なし、肝転移消失、肺転移は肺切除を行い壊死を確認。

コンバージョン手術を行う予定です。

上記の2例は、すい臓がんのステージ4でも確率1%のコンバージョン手術までたどり着いた症例です。

このような症例もあるので、諦めずに頑張って欲しいと思います!

当院では、膵臓がんに関してのセカンド・オピニオンを受け付けております。

セカンド・オピニオンのお申込みはお電話かお問い合わせフォームから。

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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