がんゲノム医療の副作用
遺伝子タンパクは、米国「GANKILL PHARMA USA」社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、日本では未承認医薬品を医師の責任において使用することができます。
起こりうる副作用には以下のものがあります。
遺伝子たんぱくへのアレルギー反応
遺伝子タンパクを異物と捉えてアレルギー反応を起こす方がいます。
初回治療の方は、遺伝子たんぱくを少量投与して15分ほど様子を見るというアレルギーテストを行い、安全を確認した後に治療を開始しております。
アレルギー反応の対策として少量のステロイドと解熱剤を投与前に使用します。
ドラッグデリバリーシステムでの副作用
治療タンパクはがん到達率を高めるため(EPR効果)、高分子ミセル化した優れたドラッグデリバリーシステム(DDS)を利用しています。
この高分子ミセルのタンパクを使用すると体内血流増加(ABC)現象が起きます。
症状としては頭重感、頭痛、微熱などがあるため、この様な症状が出た方は軽い痛み止め(解熱鎮痛剤)を服用すれば徐々に改善します。