【ツカチニブ】HER2陽性乳がんに期待の新薬が承認申請!

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

2025年3月にHER2陽性乳がんで期待されている新薬ツカチニブが承認申請されました!

ツカチニブは、アメリカでは2020年に承認されており、日本では約5年遅れでやっと申請されました、、、韓国では2023年に承認、、、

乳がんで言えば、トリプルネガティブ乳がん治療薬のトロデルビもアメリカに遅れること4年で、昨年承認されました。

以前よりドラッグ・ラグが解消されてきたとは言え、まだまだですね、、、

さて、今回承認されたツカチニブの臨床試験を見てみます

日本がん対策図鑑
【HER2陽性乳がん:三次治療(2年OS)】「ツカチニブ+ハーセプチン+カペシタビン」vs「ハーセプチン+カ... HER2陽性乳がんと診断され、ハーセプチン、パージェタ、カドサイラの治療歴がある女性が次の治療を考える場合、「ハーセプチン+カペシタビン」治療に経口HER2阻害薬「ツカ...

抗HER2薬であるハーセプチン、パージェタ、カドサイラで治療歴がある三次治療でも、良い成績をおさめています。

特にツカチニブに期待されているのが、脳転移があるケースです。

脳は血液脳関門(BBB)という、薬剤が脳に行かないようにするバリアがあります。

脳転移には全く効かない抗がん剤が多い中、ツカチニブは分子量が小さく、血液脳関門を通りやすくなっています。

脳転移のある症例では、より生存率の差が大きくなっています。

日本がん対策図鑑
【HER2陽性乳がん(脳転移あり):三次治療】「ツカチニブ+ハーセプチン+カペシタビン」vs「ハーセプチン... HER2陽性乳がんと診断され、脳転移が認められ、ハーセプチン、パージェタ、カドサイラの治療歴がある女性が、次の治療を考える場合、「ハーセプチン+カペシタビン」治療に...

また、ツカチニブは二次治療として、カドサイラとの併用が期待されています

日本がん対策図鑑
【HER2陽性乳がん:二次治療(PFS)】「ツカチニブ+カドサイラ」vs「カドサイラ」 | 日本がん対策図鑑 切除不能または転移性HER2陽性乳がんと診断され、「ハーセプチン+ドセタキセル(またはパクリタキセル)」治療を受けたことがある女性が次の治療を考える場合、「カドサイ...

ちなみに、アメリカではHER2陽性大腸がんに対しても承認されています

日本がん対策図鑑
【HER2陽性大腸がん:三次治療(ORR)】「ハーセプチン+ツカチニブ」 | 日本がん対策図鑑 HER2陽性かつRAS野生型の切除不能または転移性大腸がんと診断され、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカン、抗VEGF抗体治療に不応または不耐容となった84名...

HER2陽性乳がんの治療がやっと世界に追いついた感じです。

と言っても、世界は新たな抗HER2薬の治験が進んでいて、また引き離されそうです、、、

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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