タンパク質分解酵素薬~次世代の抗がん剤の開発とは?

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

ちょっと前の日経新聞の記事

国立がんセンター、次世代抗がん剤の治験 子宮向け期待

タンパク質分解酵素薬という、全く新しい機序の抗がん剤の治験が始まったようです

たぶん、記事を読んでも何のこっちゃいなと思うかもしれません

新しい実験方法が同列で書かれているのも、混乱を招く原因となっています

こちらががんセンターからのプレスリリースですが、もっと分からなくなるかも、、、

標的タンパク質分解誘導薬E7820の腫瘍縮小効果をJ-PDX(日本人がん患者由来組織移植モデル)で確認し、医師主導治験を開始

どうでしょう、読んでも全く分からないと思います (σº∀º)σ

めちゃくちゃ簡潔に説明します!

今回のE7820という薬剤は、がん細胞増殖に関わるタンパク質を分解することで、がん細胞を増殖しにくくするという働きをするようです

簡潔すぎたかもしれませんが、これ以上書くと高校生物レベルの話をしなきゃいけなくなるので、、、

また、DNAの修復屋であるがん抑制遺伝子(BRCA、ATMなど)に異常が見られる方がE7820が効果的ということも分かりました

この話は、さらに難しくなるので、言葉だけで簡単に、、、

安全性を確かめる第1相試験が、2024年8月より開始されたようです

用量と安全性が確認出来たら、次は動物実験で効果が見られた胆道がんや子宮体がんなどに拡大していく予定とのこと

どんな副作用が出るかなど分からないことだらけなのですが、もし効果が証明されれば、多くの患者さんが救われる可能性があります

とは言っても、実用化となると10年以上先になりそうですが、、、

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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