腸内細菌で免疫チェックポイント阻害薬の効果が変わる!?

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

先日行われた第62回日本癌治療学会で、「腸内細菌と免疫チェックポイント阻害薬の効果」についての発表がありました。

腸内細菌と免疫療法の効果には、深い関係があると考えられています。

PPI(プロトンポンプ阻害薬)と呼ばれる胃薬を内服していたり、抗生剤を内服していたりすると、腸内細菌の多様性が失われて、免疫チェックポイント阻害薬が効きにくくなるというのは、過去にアメーバブログで紹介していますので、ぜひご覧ください。

今回の発表では、日本人に多い腸内細菌が免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果を高める可能性があることが分かりました。

日本人に多い腸内細菌はこちら↓

Blautia coccoides(ブラウティア コッコイデス)

初めて聞いたという人がほとんどだと思います。

なぜこのブラウティア菌が、日本人に多いのか?

その答えが、和食にあります。

日本人の食生活(和食)にはが多く使われています。

この麹がブラウティア菌を増加させるという研究があり、現在注目されています。

他にも、食物繊維や地中海食が免疫チェックポイント阻害薬の効果を高めるという報告がヨーロッパからありますが、その国の人の腸内環境に合った食事と言うのがあるのかもしれません。

また、今回の発表は肺がん患者さんでの研究でしたが、他のがんだと異なる菌が効果を高める可能性もあります。

麹は、消化や吸収を促進したり、腸の善玉菌を増やしたりして腸内環境を整えてくれます。

また、肥満を抑えたり、コレステロールを下げたり、美肌を作ったりと、様々な効果が期待できます。

腸内の環境を整え、健康になるためにも、日本の和食・麹はオススメです!

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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