乳がんは早期から全身転移をする

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

SNSにこんな投稿がありました

そんなこと初めて聞いた という人もいれば 主治医にはじめに言われた  という人もいるかもしれません

これは以前から知られていることで、

浸潤がんであるステージ1の乳がんでも、手術後に約5%の人が将来全身に転移します

唯一、乳管の浸潤がないステージ0の場合のみ転移しないと考えられています

*ステージ0ついてはこちらを参照に

   ↓↓

ステージ0乳がんの治療法(乳がん完全ガイド)

ステージ1という非常に早期で手術で完全に切除切除したとしても、再発のリスクがゼロではないので、術後にホルモン療法や化学療法を行います

ステージ2、ステージ3の場合は、放射線治療を併用することもあります

術後の治療についてはこちらを参照に

ホルモン陽性乳がん以外は多くが5年以内に再発しますが、ホルモン陽性乳がんは5年、10年、中には何十年か経ってから再発することがあります

例えば10年後に転移が見つかったというような場合には、10年後に突然がん細胞が現れる訳ではなく、診断された段階で肺や骨にすでに存在し休眠状態になっていた転移細胞(がん幹細胞とも言います)が覚醒して増殖した結果だと考えられています

どれくらい休眠状態でいられるか、何が原因で休眠状態から覚めるのかなど、分かっていないことが多いです

早期から全身に転移しているかもしれない

と考えると恐ろしくなりますが、転移していたとしても一生休眠状態でいる人の方が多いです

休眠状態を続けさせる薬の開発が進められていて、臨床試験もすでに始まっています

休眠状態をコントロールできるようになれば、がん治療の新時代がやってきますね

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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