大腸がんステージ4でも余命5年以上!?免疫チェックポイント阻害薬の威力

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

大腸がんステージ4の治療で、驚くような臨床試験の結果が発表されました

その前に、まず大腸がんステージ4の治療法については過去ブログを参照

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大腸がんステージ4の治療法

MSI-High(マイクロサテライト不安性)もしくはdMMR(ミスマッチ修復機構欠損)がある場合、大腸がんの一次治療は免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダが選択されます

そのキイトルーダを用いた治療で、生存期間が77か月!という結果が出ました

 *画像はいつもお世話になっている日本がん対策図鑑より

ステージ4大腸がんで5年(60か月)をはるかに超えた77か月、、、

おそるべし免疫チェックポイント阻害薬、おそるべしキイトルーダ

大腸がん(結腸がん+直腸がん)のMSI-HighやdMMRに対する免疫チェックポイント阻害薬は、これまでもものすごい結果を残してきました

こちらは、2年前のASCO(米国臨床腫瘍学会)で発表された臨床試験

dMMRを有するステージ2、3の直腸がんで、免疫チェックポイント阻害薬ドスタルリマブを術前に投与したら100%完全奏功した(つまり全例でがんが消えた)というものです

最近では、同じようなMSI-High/dMMRの大腸がんで、オプジーボ+ヤーボイが無増悪生存率を向上させたという発表もありました

大腸がんでMSI-High/dMMRが見つかる割合は6-7%と低いですが、もし見つかったら、ステージ4でも5年以上の生存期間が期待できます

私が医者になった20数年前は、大腸がんのステージ4の生存期間は1年ちょっとでした

それが、免疫チェックポイント阻害薬の登場でここまで大きく変わりました

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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