抗がん剤の吐き気に高濃度ビタミンC点滴が効いた!

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

当院では、抗がん剤などの副作用対策として高濃度ビタミンC点滴を勧めています

先日、乳がんで抗がん剤治療中(AC療法)の患者さんが、吐き気がひどいということで相談にこられました

試しに高濃度ビタミンC点滴を投与してみたところ

吐き気が楽になりました! 倦怠感も楽になった!

と副作用に対する効果を実感していただきました

高濃度ビタミンC点滴は抗酸化作用などによって、抗がん剤の副作用を軽減します

抗がん剤の副作用の吐き気・おう吐に対する薬は、私が医師になった20数年前はあまり効かない薬ばかりでした

それが最近では3剤併用とか4剤併用することでかなり抑えられるようになってきました

吐き気の副作用対策に関しては過去ブログも参照に

あわせて読みたい
抗がん剤の吐き気対策に精神病薬が効く! こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 アメリカのASCO(米国臨床腫瘍学会)に相当する、世界でも最大規模のがん学会にESMO(欧州臨床腫瘍学会)というのが...

上記の治療薬でも効果がない時に、高濃度ビタミンC点滴を試してみるはアリだと思います

高濃度ビタミンC点滴が化学療法や放射線治療の副作用を軽減するという論文があります

Intravenous vitamin C administration improves quality of life in breast cancer patients during chemo-/radiotherapy and aftercare: results of a retrospective, multicentre, epidemiological cohort study in Germany

この論文によると、吐き気、食欲不振、疲労、うつ病、睡眠障害、めまい、出血性素因が大幅に減少したとあります

しかも、7.5gという高濃度ビタミンC点滴の中では少なめの量を、1回/週×4週投与しただけでした

抗がん作用を狙う場合は、50‐75gという量を投与しますが、副作用対策としては12.5gという少な目の量でもよさそうです

当院の症例では、上記の症状以外で、抗がん剤による手足のしびれ(末梢神経障害)が改善された患者さんもいます

抗がん剤や放射線治療の副作用に悩まれている方に、ぜひ試してみていただきたいです

原価がめちゃくちゃ高騰していて、いろいろな医療機関で料金がUPしている高濃度ビタミンC点滴ですが、当院でも2025年1月より値上げしました

VC12.5g        8,800円

VC25g        14,300円(他治療との併用の場合 12,100円)

VC50g           24,200円(他治療との併用の場合 22,000円)
VC75g           33,000円(他治療との併用の場合 29,700円)

*初回の方は、別途G6PD検査費用 11,000円がかかります


濱元誠栄院長

「銀座みやこクリニック」では、がんの専門家がじっくり答えるセカンド・オピニオンを受け付けております。

お申し込みはお電話か、もしくはお問い合わせフォームへどうぞ。

当院のご紹介(トップページ)へ

ブログ記事一覧へ

銀座みやこクリニックの取り組み

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

コメント

コメントする

CAPTCHA


このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次