
【ビックリ!】胃カメラ検査で簡単に膵がんを診断する方法


こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。
こんな驚きのニュースがありました
胃カメラ検査で膵がん診断、阪大 遺伝子変異を検出、早期発見期待(共同通信) – Yahoo!ニュース
大阪大学などのチームが、新たなすい臓がんの診断方法を開発したというニュースです
膵臓がんの検査法や治療については、過去のブログでも紹介していますので、参考に


通常、膵臓がんを調べるためには、特殊な胃カメラである超音波内視鏡(EUS)を使います
*画像をクリックするとリンク先に飛びます
今回開発した検査方法は
①通常の胃カメラ検査の前に膵液の分泌を促す薬を静脈注射
②十二指腸の膵管の出口に当たる部分を特殊なカテーテルで洗浄した上、その液を回収する
③回収液のDNAから、膵がんの95%で見つかる「KRAS」という遺伝子の変異数を調べる
というものです
他の記事によると、健康な46人と早期膵臓がん患者41人を対象に臨床試験を行うと、早期患者を正しく判定する精度が81%、健康な人を正しく判定する精度が100%だったということです
しかも、胃カメラ検査から追加でかかる時間は1~2分で、体への負担はほぼありません
ただ、膵液の分泌を促進する薬剤が日本では未承認なので、日本で承認されることが必要です
記事によると、研究責任者を務めた阪大の谷内田真一教授(がんゲノム情報学)は「胃がん検診に追加すれば患者の負担を抑えられる。1~2万円での実現を目指したい」と強調した
健康診断や人間ドックの胃カメラに、+1-2万円ででき、しかも安全性が高いという素晴らしい検査法なので、一日でも早く実現して欲しいですね
このニュースで驚いていたら、その数日前に九州大学が同じような検査法を開発していました
「膵臓がん」胃カメラ検査で早期発見へ…九州大学が世界初の検査法、カテーテルで採取した十二指腸液で判定(読売新聞オンライン)
胃カメラ検査で十二指腸液を採取し、膵臓がんの細胞が作るたんぱく質「S100P」の濃度を測定する
日米の患者で検証したところ、初期段階を含む膵臓がん患者約8割の十二指腸液内で、一定以上の濃度のS100Pが確認できたようです
しかも、新年度から福岡市内の病院で導入するとのこと、、、
こちらは実現が早そうです
発見が難しく、発見時にはステージ4となっていることが多い膵臓がん
いかに早く発見するかが予後改善のカギとなっています
今回の診断方法が確立されて、簡便に早期発見をできるようになることを強く願います
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