【ビックリ!】胃カメラ検査で簡単に膵がんを診断する方法

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

こんな驚きのニュースがありました

胃カメラ検査で膵がん診断、阪大 遺伝子変異を検出、早期発見期待(共同通信) – Yahoo!ニュース


大阪大学などのチームが、新たなすい臓がんの診断方法を開発したというニュースです

膵臓がんの検査法や治療については、過去のブログでも紹介していますので、参考に

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突然すい臓がんステージ4!? 症状やリスク、早期発見で完治に努めるコツ 【YouTube動画でご覧になりたい方はこちら】 https://youtu.be/cEwMGxYupPA?si=j2YAjhaMRzRvx2PC こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 今回のテーマは「...

通常、膵臓がんを調べるためには、特殊な胃カメラである超音波内視鏡(EUS)を使います

*画像をクリックするとリンク先に飛びます

今回開発した検査方法は

①通常の胃カメラ検査の前に膵液の分泌を促す薬を静脈注射

②十二指腸の膵管の出口に当たる部分を特殊なカテーテルで洗浄した上、その液を回収する

③回収液のDNAから、膵がんの95%で見つかる「KRAS」という遺伝子の変異数を調べる

というものです


他の記事によると、健康な46人と早期膵臓がん患者41人を対象に臨床試験を行うと、早期患者を正しく判定する精度が81%、健康な人を正しく判定する精度が100%だったということです

しかも、胃カメラ検査から追加でかかる時間は1~2分で、体への負担はほぼありません

ただ、膵液の分泌を促進する薬剤が日本では未承認なので、日本で承認されることが必要です

記事によると、研究責任者を務めた阪大の谷内田真一教授(がんゲノム情報学)は「胃がん検診に追加すれば患者の負担を抑えられる。1~2万円での実現を目指したい」と強調した

健康診断や人間ドックの胃カメラに、+1-2万円ででき、しかも安全性が高いという素晴らしい検査法なので、一日でも早く実現して欲しいですね


このニュースで驚いていたら、その数日前に九州大学が同じような検査法を開発していました

「膵臓がん」胃カメラ検査で早期発見へ…九州大学が世界初の検査法、カテーテルで採取した十二指腸液で判定(読売新聞オンライン)

胃カメラ検査で十二指腸液を採取し、膵臓がんの細胞が作るたんぱく質「S100P」の濃度を測定す

日米の患者で検証したところ、初期段階を含む膵臓がん患者約8割の十二指腸液内で、一定以上の濃度のS100Pが確認できたようです

しかも、新年度から福岡市内の病院で導入するとのこと、、、

こちらは実現が早そうです

発見が難しく、発見時にはステージ4となっていることが多い膵臓がん

いかに早く発見するかが予後改善のカギとなっています

今回の診断方法が確立されて、簡便に早期発見をできるようになることを強く願います

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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