
濱元誠栄– Author –

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。
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小細胞肺がんに分子標的薬アバスチン(ベバシズマブ)はNG!
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 約20年前の2004年に、大腸がんで初めて承認された分子標的薬アバスチン(ベバシズマブ)。 20年を経て、現在では大腸がん以外でも、非小細胞肺がん、乳がん、卵巣がん、子宮頸がん、肝細胞がんなどでも... -
6種複合免疫療法は抗がん剤の副作用を軽減する?!
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 当院で6種複合免疫療法を始めて、3年が経ちます。 *6種複合免疫療法についてはコチラから ↓↓ 6種複合免疫療法は期待できるのか? 6種複合免疫療法を行っている患者さんの中には、現在抗がん剤治... -
【生存率UP】限局型小細胞肺がんの放射線量は45Gyで良いのか?
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 限局型小細胞肺がんでは、手術もしくは化学放射線治療が行われます。 詳しくは過去ブログで。 https://gmcl.jp/lungcancer25/ ガイドラインでは、化学放射線治療の際の放射線量は45Gy(グレイ)/30回(... -
【肺がん死亡率低下】喫煙者は毎年CT検査を行うべき
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 肺がん検診に関するこんなニュースがありました。 喫煙者は低線量CT検査を推奨 肺がん検診指針改定、死亡率減 詳しくは、国立がん研究センターのHPで紹介されています。 科学的根拠に基づくわが国の肺... -
【STNM01】膵臓がんで期待される局所治療
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 膵臓がんの局所治療というと、保険診療になっている放射線治療(重粒子線・陽子線治療を含む)や、治験中のHIFUなどがあります。 局所治療については過去ブログで詳しく解せるしています。 https://gmcl... -
すい臓がん完全ガイド~闘う武器を持とう。情報と勇気が大切
【YouTube動画でご覧になりたい方はこちら】 https://youtu.be/sv77dGnXTuc?si=4YzzM0yLSsrOhnJi こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 今回のテーマは「膵臓がんと闘う武器を持とう ~大事なのは情報と勇気です~」です。 「すい臓がんのタ... -
【アブゲム後】オニバイド+TS-1が膵臓がんの標準治療となるか!
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 第1/2相試験ですが、こんな結果が発表されました! https://gantaisaku.net/phoenix_pc/ 二次治療のオニバイドにTS-1(ティーエスワン)を加えると、生存期間が10か月になるというものです。 現在の転移... -
【ジオトリフ】稀なEGFR陽性肺がんによく効く分子標的薬
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 このブログでも何度か紹介してるEGFR陽性非小細胞肺がんの一次治療。 https://gmcl.jp/egfrfirst/ 現在のフローはこのようになっています(2025年4月現在) EGFR遺伝子変異のうち、 エクソン19欠失変異... -
立ったまま座ったままでCT撮影!臥位・立位・座位対応の新型発売
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 こんなニュースがありました! 臥位・立位・座位の3体位に対応したCTが発売 実際の様子はこちら ↓↓ https://twitter.com/i/status/1910506669278454124 これまでのCTは横にならなければ撮影できず、撮... -
パーキンソン病治療に希望の光が!iPS細胞移植による改善研究
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 こんなニュースがメディアを賑わせていました。 iPS細胞でパーキンソン病改善、脳に移植し6人中4人…京大病院発表・年度内にも承認申請へ 京都大学医学部附属病院のニュースリリースも参考に https:... -
【半夏瀉心湯】口内炎には漢方薬がよく効く! ~大事なのは濃度です~
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 第125回日本外科学会のセミナーで、最もためになったのがこちら 先日は、末梢神経障害に対する牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)のお話をしました。 https://gmcl.jp/cipn/ 今回は、口内炎に対する半夏瀉... -
歯周病菌が膵臓がんの予後を決める?!
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 第125回外科学会にこんな演題がありました。 膵臓がんの組織内で腸内細菌が検出されたり、歯周病菌が抗がん剤の効果にも影響を与える可能性があることはこれまでに分かっています。 *歯周病菌ががん組... -
【牛車腎気丸】抗がん剤のしびれに漢方薬を効かせる!!~大事なのは飲むタイミング~
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 先日、仙台で行われた第125回日本外科学会に参加してきました。 1日だけの参加だったので、演題を絞って聞いてきたきたのですが、『がん漢方』の話がすーーーごく面白くてためになりました。 こういった... -
前立腺のオリゴ転移には積極的な放射線治療が重要
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 ASCO(米国臨床腫瘍学会)の会議でこんな発表がありました。 オリゴ転移のある前立腺癌に転移巣局所治療と標準治療は標準治療のみに比べて有意に予後を改善【ASCO GU 2025】 多くのがんで、遠隔転移があ... -
【新しい免疫療法】キラーT細胞を活性化する改変エクソソームの開発に成功
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 金沢大学からこんなニュースリリースがありました https://www.kanazawa-u.ac.jp/rd/161561 難しいお話しなので、簡単に。 細胞間の情報伝達に使われるエクソソームという物質があります。 このエクソソ... -
早期膵臓がんを85%の精度で診断する最先端血液検査PAC-MANNとは?
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 血液検査で、膵臓がんを早期発見できるかも?という記事を見つけました。。 最先端血液検査PAC-MANN、早期膵臓がんを85%の精度で診断 膵臓が分泌する消化酵素プロテアーゼを測定することで、膵臓がんを... -
太極拳が肺がん治療の成功率を上げる!
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 こんな論文を見つけました。 Effectiveness of Aerobic Exercise and Tai Chi Interventions on Sleep Quality in Patients With Advanced Lung Cancer: A Randomized Clinical Trial 日本語訳すると、... -
キイトルーダが点滴から皮下注射に変わる!?(免疫チェックポイント阻害薬)
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 がん治療において革命を起こしてきた免疫チェックポイント阻害薬。 その中心となっているのが、キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)です。 キイトルーダは点滴で30分ほどかけて投与するのですが、... -
【イミフィンジ】限局型小細胞肺がんに新薬が登場!
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 以前のブログで紹介した、小細胞肺がんの新しい治療が2025年3月に承認されました! ブログはコチラ https://gmcl.jp/lungcancer25/ 承認されたイミフィンジによる維持療法 限局型小細胞肺がんでは、初め... -
【難しい】がん患者さんにどう接すればよいのか?!コミュニケーション問題
こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。 こんな記事がありました がん闘病中の【梅宮アンナさん】「患者のことを考えるなら、お見舞いは高級なお菓子よりも…」 記事の中で 私自身、がんを公表してから、多くの人に声をかけてもらいました。その...