歯周病菌が膵臓がんの予後を決める?!

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

第125回外科学会にこんな演題がありました。

膵臓がんの組織内で腸内細菌が検出されたり、歯周病菌が抗がん剤の効果にも影響を与える可能性があることはこれまでに分かっています。

*歯周病菌ががん組織の中に存在するという話は以前、他のブログで書きました。

   ↓↓

 がんの中に細菌??

今回の発表の内容を簡単に説明すると、

膵臓がんの手術症例で、摘出した腫瘍内の細菌と予後を検討した。

・術前化学療法を行った症例では、歯周病のスコアが悪い人ほど予後が悪かった。

・術前化学療法を行った群では、グラム陰性桿菌(大腸菌や歯周病菌など)が多く検出された。

・グラム陰性桿菌の周辺には、がんの増殖に関わるマクロファージが多くみられた、

マウスでの実験では、歯周病菌を投与するとがんの増殖に関わるマクロファージが多くみられた。

というものです。

やはりがんと歯周病菌は関係がありそうなので、普段からの歯周病予防が重要だと思います。

若い人でも歯周病は増えているそうなので、早くから気を付けて欲しいですね。

若い人でも歯周病になる?若年層の歯周病が増えています

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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