
歯周病菌が膵臓がんの予後を決める?!


こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。
第125回外科学会にこんな演題がありました。


膵臓がんの組織内で腸内細菌が検出されたり、歯周病菌が抗がん剤の効果にも影響を与える可能性があることはこれまでに分かっています。
今回の発表の内容を簡単に説明すると、
膵臓がんの手術症例で、摘出した腫瘍内の細菌と予後を検討した。
・術前化学療法を行った症例では、歯周病のスコアが悪い人ほど予後が悪かった。
・術前化学療法を行った群では、グラム陰性桿菌(大腸菌や歯周病菌など)が多く検出された。
・グラム陰性桿菌の周辺には、がんの増殖に関わるマクロファージが多くみられた、
マウスでの実験では、歯周病菌を投与するとがんの増殖に関わるマクロファージが多くみられた。
というものです。
やはりがんと歯周病菌は関係がありそうなので、普段からの歯周病予防が重要だと思います。
若い人でも歯周病は増えているそうなので、早くから気を付けて欲しいですね。
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