ステージ4胃がんに新治療が登場!

濱元誠栄院長

こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。

ステージ4あるいは手術切除不可能な進行・再発胃がんの治療は、抗がん剤治療しかないのですが、その抗がん剤治療に新しい選択肢が加わりました。

それが、テビムブラ+CAPOX療法です。

テビムブラは、オプジーボやキイトルーダと同じ免疫チェックポイント阻害薬です。

CAPOXは、カペシタビンという飲み薬と、オキサリプラチンという点滴の抗がん剤を組み合わせた治療です。

臨床試験の結果が、日本がん対策図鑑に掲載されていました。

日本がん対策図鑑
【胃がん:一次治療(OS)】「テビムブラ+化学療法」vs「化学療法」 | 日本がん対策図鑑 切除不能な局所進行または転移性の胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「化学療法」に「抗PD-1抗体チスレリズマブ」の上乗せを選...

この臨床試験では、HER2陰性の進行胃がん、または胃食道接合部腺がんの患者さんを対象に、テビムブラ+化学療法と、化学療法のみが比較されました。

結果として、全体集団では、全生存期間の中央値が

テビムブラ+化学療法:15.0か月
化学療法のみ:12.9か月

でした。

有意差はあるけど、約2か月だけ延長だし、思ったほどではないなと思ったら、がん細胞側のPD-L1 TAPスコアが5%以上(高発現)の患者さんでは、

テビムブラ+化学療法:17.2か月
化学療法のみ:12.6か月

と、生存期間の延長が示されました。

従来の一次治療は

・オプジーボ+化学療法

・キイトルーダ+化学療法

で、いずれもPD-L1が陰性でも使用できますが、PD-L1の発現量が高いほど有効だったので、テビムブラも同様ですね。

ステージ4もしくは切除手術不可能なステージ3の胃がんの治療は、個別化医療が進んでおり、HER2PD-L1CLDN(クローディン)1.8という3つのバイオマーカーで治療法が決まります。

バイオマーカーに沿った治療法をまとめました。

まずは、HER2陽性の場合

HER2陰性の場合

AIの画像に疲れてしまった人には、この手作りスライドは安心しますよね!

濱元誠栄院長

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この記事を書いた人

1976年宮古島市生まれ。宮古島市立久松中学から鹿児島県のラ・サール高校に進学。鹿児島大学医学部を経て沖縄県立中部病院で研修医として勤務。杏林大学で外科の最先端医療を学んだのち再び沖縄県立中部病院、沖縄県立宮古病院、宮古徳洲会病院に外科医として勤務。2011年9月に上京しRDクリニックで再生医療に従事した後に、18年7月にがん遺伝子治療を専門とする銀座みやこクリニックを開院。

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