
【肺がんステージ4】温熱療法とビタミンC点滴で長期維持の症例解説

濱元誠栄院長こんにちは、銀座みやこクリニック院長の濱元です。
終末期の患者さんで、当院での温熱療法+高濃度ビタミンC点滴だけで長期的に現状維持されている方がいます。
患者さんは70代男性で、肺がんステージ4と診断されています。


PET-CTで、左肺上葉の巨大ながんと胸椎~肋骨にかけての転移が見られます。
通常は抗がん剤治療となるのですが、この患者さんははじめから抗がん剤治療を拒否され、標準治療を行わずに緩和ケアとして経過をみられていたようです。
当院のHPでハイパーサーミアで改善した症例を見て連絡がありました。

PET-CTの画像を見て
・オリゴ転移
・転移が比較的大きい
・腫瘍が表面に近いところにある
という理由から、温熱療法の良い適応だと判断しました。
こんな感じで温熱療法を行っています。

並行して、高濃度ビタミンC点滴を投与しました。
3月後半に始めた際は、高濃度ビタミンC点滴12.5gよりはじめ最後は75gまで増量。温熱も20分間からはじまり現在は40分間行っています。
約4か月半、温熱療法+高濃度ビタミンC点滴を行った腫瘍マーカーの推移がこちら。

初めの1か月は、週2回のペースで治療を行いました(現在は2週に1回)
治療開始後1か月を過ぎたところでシフラ(緑色)が低下し始めました。
治療中もSCC(橙色)は徐々に増加し続けましたが、骨転移に対する緩和照射後低下し始めました。
CEA(青色)はほぼ横ばいのままです。
この患者さんは標準治療を一切行っていないので、温熱療法+高濃度ビタミンC点滴(のちに骨転移に対して緩和照射)のみで、腫瘍マーカーが下がったことになります。
緩和ケア扱いなので、主治医がCTを撮ってくれず、画像評価ができていないのが残念ですが、画像上はそこまで悪化していない可能性があります。
標準治療を拒否された、いわゆる末期がん状態の方が、ここまで悪化せず維持できているのは、奇跡に近いと思います。
と思ったら、肺がんで似たような状態の臨床試験がありました!
(前治療を受けた進行性難治性非小細胞肺癌患者を対象とした、温熱療法およびビタミンC併用または非併用による最善の支持療法のランダム化第II相試験)
分かりやすく画像にしました。

末期で、温熱療法+高濃度ビタミンC点滴で、奏効率が10%ってなかなかすごいです。
第3相試験の結果ではなし、他のがんで同じような治療を行っても上手くいかなかった症例もあるので、この1例だけを持って必ずしも効くとは言えませんが、条件次第では試してみる価値はあるのかなと思います。
【当院で行った治療】
①マイクロ波温熱療法
②高濃度ビタミンC点滴 50g or 75g(体調に応じて)
【治療についての説明】
①温熱療法によるがん細胞の壊死を狙う治療
②ビタミンCががん細胞に取り込まれる過程で過酸化水素が発生し、がん細胞を死滅させると考えられている
【副作用・リスク】
①低温やけど、加温に伴う局所の熱感、倦怠感が出ることがあります。
②血管痛、のどの渇き、吐き気、頭痛、眠気、低血糖(糖尿病の場合)などを起こすことがありますが、一時的です。
【費用】
①マイクロ波温熱療法40分 14,300円×22回
②高濃度ビタミンC点滴50g 22,000円×7回
高濃度ビタミンC点滴75g 29,700円×15回













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